切手でトリビア

本物は、もちろん6本指ではございません!


モナコ 「アメリカ切手100年切手展」

【1947年5月発行】


第2次世界大戦の終了から間もない1947年。

ニューヨークで開催の「アメリカ切手発行100年記念切手展」記念切手6種が、モナコから発行されました。

切手は3種連刷(下段)と単片3種からなり、連刷にはニューヨークとモナコの街並み(下段左右)、 モナコ公ルイ2世(中)が描かれました。
一方、単片3種にはニューヨークの郵政総局・モナコの海洋学博物館とともに、切手収集家としても名高いアメリカ大統領ルーズベルトが描かれています。

ところが、切手発行直後、大統領図案の切手が物議をかもしました。
大統領の左手(拡大図)をよ〜くご覧あれ。 なんだか変に思いませんか? そう、指が6本(!)あるのです。

当然ですが、本物の大統領は、もちろん6本指ではございません!


切手の銘を見ると、(なっなんと)原画を担当したのは、数々のフランス・マリアンヌ切手で有名なガンドン!
その原画を別のフランス人が彫刻しているのですが、犯人は原画作者か彫刻家か…?

大統領は切手発行の2年前の1945年に死去していますが、天国でさぞかし憤慨したに違いありません。

 
「アメリカ切手100年切手展」
「アメリカ切手100年切手展」
「アメリカ切手100年切手展」