切手でトリビア

秋空に浮かぶ色とりどりの気球たち


佐賀版「佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ」

【2000年発行】

秋も深まり、そろそろ冬支度を始めるこの頃は空気も澄んできて、青空が一段と色濃くなったように思います。
その冴え渡った大空を舞台に、九州の佐賀では今年も「佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ」が開かれます。

熱した空気を巨大な風船=バルーンに集め、その浮力で舞い上がる熱気球は、1783年のフランス人モンゴルフェ兄弟の初飛行以来、なんと200年以上もの歴史を刻んでいます。日本での気球の初飛行は明治10(1877年)だそうですが、この時は熱気球ではなく、軽い気体=ガスを詰めたガス気球だったそうです。

日本で熱気球が初めて飛んだのは1969年。
それ以来、主にスポーツ競技として日本全国に広がりを見せています。

「佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ」は1980年から毎年開催され、近年では100機以上も参加する大きな競技会として世界中に知られています。
熱気球の競技はスピードや高さを競うものではなく、決められた時間内にどれだけ正確に地上の目標に向けて「マーカー」と呼ばれる砂袋を投下できるか、というのが基本となっています。

ご紹介した切手は2000年発行の「佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ」。切手に描かれた子供を見てピン!と来た方、さすがです。
この切手の原画作者は日本画家の中島潔さん、子供や女性を独特の柔らかいタッチで表現し、「風の画家」と呼ばれている方です。

青い青い大空に浮かぶ色とりどりのバルーンたち。大地にごろんと寝転んで眺めてみたくなりました。
佐賀版「佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ」

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