世界切手国めぐり
マン島
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七つの海を支配した大英帝国も、植民地がほとんど独立した今では、 面積が日本の３分の２、人口も約半分のこじんまりした王国です。しかし、伝統を重んじるこの国は、政治的には意外に複雑です。大ブリテン島には、 形式的ながらスコットランド王国があり、周辺にはアイリッシュ海に浮かぶ人口約7万のこのマン島をはじめ、イギリス海峡のジャージーやグワーンジーなど、 独自の議会をもった３つの準自治領の島があります。 これらの島々では、1970年代に郵政が独立し、以後、独自の郵便切手を発行してきました。 面積約570k㎡のマン島には、10世紀の頃、スカンジナビア半島からケルト系の人達が移り住み、 今でも公用語の英語と共に、アイルランドの言葉に近いマンクス語も使われるなど、独自の伝統文化が残っています。 英国郵政は、すでにマン島用の地方切手を1958年から発行していましたが、1973年にマン島の郵政は独立し、以後、独自の美しい切手を発行しています。切手には英国切手と同様、 マーチン・タイプのエリザベス二世のプロフィルか、３本足の島の紋章が使われ、島の風景や文化遺産が紹介されています。 島民の誇る島の議会制度には1000年の歴史があり、英国の法律もマン島議会の承認を得てはじめて島内で効力をもつことになっています。 森林が少なく、牧草地の広がる丘陵性の島で、酪農や牧羊が盛んですが、バイキングの遺跡などもあって、観光の島としても知られています。しかし、何といっても、 半世紀以上も続く国際的なオートバイ・レースは有名で、これはすでに何回か切手にも登場しました。 日本のオートバイは現在、世界中に輸出されていますが、そのきっかけこそ、このマン島のグランプリ・レースで優勝し、その優秀さが、世界中のファンから認められたことだったのです。 |
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| スノーマン 5種 | |||||
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