世界切手国めぐり
香港

成田空港から4時間足らずの香港は、ショッピングや豪勢な海鮮料理を楽しむ日本からの観光客でいつもにぎわっています。 かつてイギリスによる中国侵略の拠点となっていたこの香港は、1997年に中国へ返還されました。向う50年間、現在の社会・経済体制を保証する中国政府の現実的な政策によるものです。 東京都の約半分、1000kuの香港は、三つの地域から成っていました。まず、阿片戦争の結果、1842年の南京条約で英領となった香港島、次いで、1860年の北京条約によるその対岸の九竜半島。そして英国が99年間の約束で清国から借りていた「新界、ニュー・テリトリー」と呼ばれる租借地です。この新界の租借期限が来た'97年に、英領を含めて全域が返還されたのでした。 香港の1番切手は1862年。若き日のヴィクトリア女王が描かれています。因みにこの年、日本では生麦事件が起こり、翌年には薩英戦争と、尊皇攘夷の嵐が吹き荒れていました。 現在も独自の通貨による北京製の切手が発行されていますが、エリザベス女王や王冠が消えたほかは、切手の様式に目立った変化はみられませんが、発行政策はかなり積極的です。なお、地域表示は《中國香港 HONG KONG CHINA》に変わりました。《國》の正字が使われているのが注目されます。 |
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花火 2種 | ||||
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