世界切手国めぐり
マカオ

南中国の珠川の河口で香港と対するマカオ(澳門)は、400年以上にわたってポルトガルの領土でしたが、1999年に中国に返還されました。 バスコ・ダ・ガマがアフリカの南端を通るインド航路を開いた後、ポルトガルはインドのゴアを領有。さらに航路を東へのばし、 マレー半島のマラッカを経てマカオにやってきました。ポルトガル船が種子島に鉄砲を伝え、長崎県の平戸に商館を開いたのもそれから間もなくのことです。 当時マカオは小さな漁村でしたが、中国の南海貿易の中心地広州に近いことも、 この地が東アジアとの交易やキリスト教(天主教)の布教の根拠地に選ばれた理由の一つでした。 マカオには、近くの香港にみられる活気はありませんが、東洋と西洋の接点として、 往時をしのばせる多くの遺跡や記念物があるため、現在のマカオは観光に生きています。 ここには空港はありませんが、香港からは水中翼船で1時間ほどなので、 ここまで足をのばす日本人観光客も少なくありません。 中国返還後も政治・経済体制は向う50年間、現状維持が約束されています。 マカオの1番切手は1884年。しばらく地味なものが続きましたが、 第2次大戦後はこの地に取材した美しい切手が次々と発行されました。返還後も独自の切手がみられますが、地域表示は《中國澳門 MACAU.CHINA》となりました。 香港と同様、《國》の正字が使われているのは注目されます。 |
||||
|
||||
![]() |
||||
![]() |
||||
易経八卦(5次)8種シート+ss | ||||
![]() |
||||
商品の在庫によっては、検索結果がでないことがあります | ||||
この記事が掲載されている本はこちらです |