世界切手国めぐり
サウスジョージア・サウスサンドイッチ諸島

1982年のフォークランド戦争の際に、アルゼンチンが領有権を主張して占領したもう1つの島が面積4000kuほどのサウスジョージア。 フォークランドの西約1800kmに浮かぶ孤島です。 アンデス山脈と共に南下してきた環太平洋造山帯は、南アメリカ大陸の南端で東へ大きく迂回して南極半島に達しています。 ここにはスコシア海を抱くように氷河をいただく火山島が点在しています。このサウスジョージア島の南東1000kmほどに連なる小さな島々がサウスサンドイッチ諸島。 これらはいずれも英領の島で、1908年以来、行政的にはフォークランドの属領です。 サウスジョージア島は、厳しい自然の中にありながら、かつて捕鯨の基地としてにぎわったこともありましたが、 現在は若干の守備隊や気象観測員の島。サウスサンドイッチ諸島にも観測員以外はいないようです。 1944年にフォークランド諸島の切手に“サウスジョージア”など個々の島名を加刷した切手が発行されましたが、 1946年には“フォークランド諸島属領”の1番切手の発行をみました。“サウスジョージア”の表示のある正刷切手の発行は1962年。 現在の様な“サウスジョージアおよびサウスサンドイッチ諸島”の表記のもとに切手が発行されはじめたのは1986年のことです。 これらの切手には、容易にみることのできない、こうした火と岩と氷の地の果ての島々の自然を紹介したものが多く、 思わず好奇心をそそられます。最近は、火山や珍しい氷河地形とともに、自然保護の立場からか氷の海に棲む生物を描くものがふえてきました。 |
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地図製作2種連刷 | ||||
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