世界切手国めぐり
ポルトガル領マデイラ

ポルトガルの南西800kmほどの大西洋に浮かぶ島々がマデイラ諸島。モロッコの沖合に当たります。8つの島々から成る総面積800kuほどのマデイラは、 15世紀まで無人島でしたが、ポルトガルのエンリケ航海王子によって遠洋航海が奨励され、地理的発見の時代が始まると間もなく発見されることになります。 やがてアフリカのギニア湾や、ブラジルへ航路が伸び、海外貿易が盛んになると、その中継地としても栄えました。さらにサトウキビの栽培などもはじまります。 洋酒のお好きな向きには、マデイラ産の強化ワインを思い出される方もあるでしょう。新しいマデイラ切手でも早速紹介されています。 マデイラの最初の切手は1866年、北方のアゾレス諸島と同様、国王ルイスの肖像の入ったポルトガルの切手に島名を加刷したものが発行されました。 当時、これらの島々は属領のように扱われていたためです。1928年に最後のシリーズが発行されると、その後は本国の切手がそのまま使用されることになります。 行政的に本国の一部に組み込まれました。しかし、1980年からは、アゾレス諸島と同様、再びカラフルな美しい独自の切手が発行され、島々の風景や文化財、 動植物などが次々と紹介されるようになります。あたかも次第に発展しつつある観光産業を応援するかのようです。 |
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海の生物 MC4種 チチュウカイモンクアザラシ、アカウミガメ、オニミズナギドリ、クロタチモドキ。 |
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