世界切手国めぐり

ガーンジー

中世の歴史を刻む英仏海峡の島 ガーンジー

 英仏海峡に面する人口約5万のガーンジー島は、南のジャージー島とともにチャネル諸島と呼ばれ、 イギリスの自治領となっています。この島が郵政の独立権を得て、独自の切手を発行するようになるのは、1969年のことでした。

 それまでは、イギリス発行の地方切手を使っており、また、最初の切手は、1941年にナチスドイツの占領下で発行されています。

 ところで、ガーンジー切手にある、《Bailiwick》という表記は、“代官領”を意味します。これは11世紀にイングランドを征服した、ノルマンディ公ウィリアムの所領の名残りなのです。

 北フランスの征服地で、すっかりフランス文化になじんだバイキングの子孫たちは、1066年にイングランドを征服し、その領土は英仏海峡をまたぐことになりました。イギリスにフランスの文化をもたらし、《征服王》の名で呼ばれるウィリアムはよく知られています。

 ガーンジー種の乳牛で有名な酪農や、園芸農業とともに、中世の遺跡に富むこの島は、観光地としても発展しています。

 なお、1983年から、北部の属領オルダニーでも、ローカル切手の発行が始まりました。

地図  ガーンジー Guernsey
 面積:78ku
 人口:約6万5000人(2002年)

 首都:セントピーターポート
 言語:英語
 宗教:キリスト教
 通貨:ポンド
切手 グワーンジー 絶滅に瀕した動物/マウンテンゴリラ 小型シート
絶滅に瀕した動物/マウンテンゴリラ 小型シート
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