世界切手国めぐり
オランダ領アンチル諸島(アンティル)

カリブ海と大西洋の間につらなるアンチル諸島は、カリブ海を包むように西方へのび、ベネズエラの沖合に達しています。その西端が、人口26万、面積約1000kuのオランダ領アンチル。アルバ、キュラソー、ボネールの3島と、アンギラ島に近いサバなどの小島を合せ、1954年、自治領の地位を獲得しました。 アルバ島とキュラソー島は、ベネズエラ産原油の大規模な製油所のあることで有名ですが、中心島のキュラソーは、オレンジの香り豊かなカクテル用の甘いリキュール「キュラソー」のふるさと。本物のキュラソーには、この島に実るダイダイが使われているのです。 アンチル諸島の島々が次々と独立する中で、これらの島々でも、いま独立への準備が進められています。しかし、首都ウィレムスタットのあるキュラソー島と、その西隣のアルバ島は独立をめぐって意見が対立、アルバ島は分離独立が予定され、すでに1986年から郵政権が独立し、独自の切手を発行しています。アンチルの自治政府が現在、最も力を入れているのが観光開発。先年、使節団が来日しました。 1873年の一番切手から1949年までみられた「CURAヌAO」の表示は、1950年以降、現在の「NEDERLANDESE ANTILLEN」に変りました。1942〜43年発行の凹版の風景切手の名シリーズや、毎年発行される「児童福祉」など、オランダ風の格調高い美しい切手は多くのファンを集めています。 |
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フランス・ハルス小型シート/オランダ領アンチル諸島(アンティル) | ||||
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