世界切手国めぐり
トリスタン・ダ・クーニャ

南大西洋中央海嶺の南部に位置する100kuほどの火山島がトリスタン・ダ・クーニャ諸島。 独自の切手を発行していますが、植民地行政上は、アセンション島とともにセントヘレナ島の属島とされています。 16世紀の初めにポルトガル船によって発見されましたが、1816年に付近の島々とともに英国の領土になりました。 島名はポルトガル語の《Tristao D'Acunha》に由来するもので《金の悲哀》を意味するとか。人口300余のこの絶海の孤島では、いかに大金を持っていても余り役に立たないと言うことでしょうか。 この海嶺上の火山島は1961年に突如爆発し、住民は一時英本国へ避難しました。しかし、'63年に火山活動が収まるとそのほとんどが望郷の念にかられて帰島します。伊豆諸島の三宅島の人々の心中が察せられます。 トリスタン・ダ・クーニャの一番切手は1952年。セントヘレナの切手に島名を加刷したものです。'54年にエリザベス女王の肖像の入った《地理シリーズ》が発行されましたが、これによって島の自然や島民の生活様式をはじめて知ることができたものです。英国の《クラウン・エージェンツ》によって切手発行の企画がなされているため、健全な発行政策によって、島の地理や歴史が次々と紹介されています。 |
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