切手でトリビア

間違い切手のチャンピオン シンプロントンネル開通50年


イタリア 「シンプロン・トンネル開通50年」

【1956年5月発行】


 このイタリア切手、渋いグラビア印刷といい、刷色といい、なかなか良い感じの切手ですが、 実は間違い切手のチャンピオンとして世界的に有名な切手なんです、これが。

どこが間違いかといえば…、

@イタリアの列車は左側運転なのに、切手では右側の線路を汽車が走って いる。
A1906年に最初のトンネルが開通したときは「単線」だったはずなのに、切手にはトンネルが2つ 描かれている。
B描かれた馬車は、ルドルフ・コラーが描いた「ゴタルド越えの郵便馬車」を模写したものであって、 これをシンプロン・トンネルと並べて描くのは時代的に位置的におかしいなどなど…。


異様に間違いの多い切手と、当時の世界中の郵趣雑誌が取り上げました。
ああ、恥ずかしい!とはイタ リア国民の声!

 
シンプロン・トンネル開通50年

「北陸トンネル開通」 ●ちなみに…
日本もイタリアのことをあまり笑えません。

「シンプロン・トンネル開通」と並ぶ間違い切手の代表は日本の 「北陸トンネル開通」(1962)。

車両の外形にはじまり、送電線や通信回路の配列ほか、かなりの間違い が指摘されています。

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