切手でトリビア

日本の郵便創業の地は三重県?


「切手趣味週間・郵便創業百四十周年2種連刷+1種」より
「東京開化名所 四日市郵便役所(三代広重筆)」

【1965年発行】

書類や手紙を封筒に入れ、切手を貼ってポストに入れれば宛先に届けられる。

現在では当たり前の郵便システムですが、こんな郵便事業を世界で最初に始めたのは1840年のイギリスで、日本には1871年に導入されました。

事業を担う役所として駅逓寮(えきていりょう)が設けられましたが、その所在地だった「四日市」にちなみ「四日市駅逓寮」、併設された郵便局は「四日市郵便役所」と呼ばれていたそうです。

ん?四日市って三重県の?と思う方もおられるでしょうが、今回取り上げた切手の図案名称は「東京開化名所 四日市郵便役所(三代広重筆)」。
ということは三重ではなく東京にあったわけで、現在の日本橋郵便局の場所にありました。
このあたり、「四」のつく日には多くの店が並ぶ「市(いち)」が立ったので、「日本橋四日市」と呼ばれていたそうです。

切手にある駅逓寮の建物は、斬新な洋風建築として世間の注目の的となりました。
建物正面の上部には当時まだ珍しかった時計が取り付けられ、時報を知らせ、夜中には点灯したため、わざわざ遠方からこの時計を見るために訪れる人も多かったそうです。

「切手趣味週間・郵便創業百四十周年2種連刷+1種」より「東京開化名所 四日市郵便役所(三代広重筆)」


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